『まんじゅうの話』

 
    安晝明正

東京1号仏青
東京都板橋区  観明寺副住職
 
 


 
 
 はじめまして。安晝(あんびる)といいます。

 いきなりですが、このおまんじゅうにどんなイメージをしますか?

 甘くておいしそう?

 あんこがどれくらい入ってるかな?

 白以外のもあるのかな?

 色々な思いや感情がでると思います。

 このおまんじゅう、実は高野山開創1200年の記念事業法会で伽藍金堂の本尊様にお供えされたおまんじゅうなんです。

 その日は全国から青年僧侶が600人以上集まり伽藍諸堂で法要を行うものでした。

 法要も高野山真言宗のお坊さんだけでなく、色々な会派のお坊さんが集まり盛大に法要が行われました。

 法要中は金堂内に大きな読経の声が響き、とても清浄な空間になっていました。なかなか600人ものお坊さんが集まる機会もなく、宗派が違うと高野山のお堂で拝ませていただく機会にすごく感動しました。

  法要後、600人の移動もあり時間があり、内拝をさせていただき帰る時に、おまんじゅうをご参拝の方におさがりでお配りしてましたので私も一つ分けていただいたという経緯で手元に。

 改めて、おまんじゅうをみるとどうですかね?

 とてもおいしそう。いやいや、有難いおまんじゅうにみえませんか?

 たくさんのお坊さんが拝み、特別にご開帳されてるご本尊様にお供えされたおまんじゅう。すごく有難い物です。

 少し話は変わりますが、このおまんじゅうだけではなく、普段の日常のお食事これをとっても、すごく軌跡的な偶然で私たちは食べ物、飲み物をいただいてると思います。

 例えで、お昼ご飯のコンビニのおにぎり一個をとってみましょう。

 コンビニに並ぶまででもたくさんの方や経緯があっておにぎりになってるんだと思います。

 お米を作る人、お釜を作る人、電気を作る人、水を管理する人、ご飯を炊く人。コンビニまで運ぶ人。まだまだ考えるとたくさんの方の手が加わってます。

 豊山派の青少年研修の手帳に食事前の言葉にこんな言葉があります。

   一粒の米にも万人の力が加わってます
   一滴の水にも天地の恵みがこもっています
   ありがたくいただきましょう
 

 普段の日常で当たり前に食べてるものでもたくさんの方の手が加わってます。

 たまには経緯を考えながら、お食事をいただいてみるといつも以上に味わい深いものになるとおもいます。

 話を元に戻しましておまんじゅうですが、家族でわけていただきました。

 古くから初物を食べると75日寿命が延びると言われますが、高野山のお供えのおまんじゅうもご利益ありそう。一年は延びたかな?と家族で話ながら有難くいただきました。
 
 最後に、今年は開創1200年の記念年です。ぜひご参拝に行っていただき、お大師様とのご縁を結んでいただければ幸いでございます。

 最後まで目を通していただきありがとうございました。   合掌